実録 ~「EMS」の失敗事例~
どうも、BodomChildです。
国際結婚すると外国の家族や友達に荷物を送る機会が多いです。
送り先が海外となりますので、段ボール一個送るのでも、国内よりも手間がかかります。
私は、よく日本郵便の国際郵便の一つ、「EMS」というサービスをよく使っています。
良い点も悪い点もあることがよく分かったので、実体験における失敗事例からご紹介いたします。
※本記事はドイツへ小包を送る場合がメインになります。
「EMS」とは
日本郵便が展開する国際郵便サービスです。
詳しくは、HPをご確認ください。 HP: 日本郵便 EMSサービス
このサービスは、確実にスピーディにお届けするためのサービス。
簡単に言うと、国際郵便版の速達+書留と同じような感じと思ってください。
ちなみに通常の国際郵便(小包)は、船便になります。
特徴的な点として、料金が通常よりもかかります。
通常便で送ったことはあまりないのですが、確か、「EMS」の方が2倍以上は高いです。
ですが、その料金を払うだけの利点があり、私はこのサービスには3つの利点があると思っています。
利点①: 早く届く
利点1つ目は、「早く届く」です。
通常の国際郵便をすると船便になるため、ドイツに送ろうとした場合、1~2か月くらいかかります。
というか、いつ届くか分かりません。
しかし、このEMSでは、エア便(航空便)となりますので1~2週間以内届く(私の場合、小包で最短は11日でした。)
誕生日とかの記念日に合わせるとか、シーズン物を送るとかの場合は必須だと思います。
利点②: 追跡ができる
利点2つ目は、「追跡ができる」です。
税関にいつ通過したか、送り先の国の郵便局にいつ届いたかが追跡することができます。
船便だと不可能です。
なので、日本からドイツに送る場合はEMSがお勧めです。
利点③: 損害補償がある
利点3つ目は、「損害補償がある」です。
これは郵送最中に何かが起こって、発送物が破損したり、紛失してしまったりしても、補償されるというものです。
船便だと不可能です。
海外旅行したことがある人だと、海外の国際空港での荷物の雑な扱いはご存じと思います。
そのレベルで、破損したとか、紛失したとかが結構あるので荷物が心配です。
まして、遠く離れた家族や友人に送るのに不足があったら嫌ですよね?
なので、日本からドイツに送る場合は、EMS必須と思います。
「EMS」で荷物を送って届くまで
EMSは、通常の国際郵便と違うので、一連の流れをご紹介します。
自分では、国際郵便版の速達+書留と同じような感じと思っています。
基本的な流れは、国内の郵便(小包)と変わりませんが、国際郵便では税関を通るため送る量が多い場合は手書きでは厳しいこともあるので、
国際郵便マイページサービスを使うことをお勧めします。
下準備
手書きもできますが、骨が相当折れるので、パソコンから国際郵便マイページサービスを利用することをお勧めします。
それでも手間ですが。
1: パウチを請求
小包に張り付ける送り状の袋の事です。国際郵便マイページサービスから請求することができます。大体4日くらいで届きます。
無料です。
2: 送り状を作成 ※ドイツの場合です。送り先の国ごとに違うので、詳しくはHP: 日本郵便 EMSサービスを参照願います。
・税関告知書 2部: 住所+発送物の種別や内容物の重さ・値段・原産国・HSコードなど ※もちろん英語で記載
・インボイス 1部: 住所+発送物の種別や内容物の重さ・値段・原産国・HSコードなど ※もちろん英語で記載
正直めっちゃ面倒です。送る物一つ一つの情報を記載する必要があります。
一応手書きでもできますが、おとなしくPCでやった方がいいです。
特にHSコードを調べるのが、超めんどくさい。まず、合ってるのか合ってないのかわからない。
多分、よっぽど外れていない場合を除いて近しいければ問題ないのだと思います。
あとは、内容物の英名もあってるか分からないやつもあります。
例えば、たこ焼き個機とたこ焼きミックスを送ったのですが、Takoyaki mixとTakoyaki makerと記載しました。
一応届いたので、問題ないらしいです。
あ、そうそう、「EMS」は航空便となるため、基本飛行機に持ち込めないものは送れません。
あとは、アルコール類も遅れません。お酒、香水もNGになります。
※HP: 日本郵便 EMSサービスのルールを熟読することをお勧めします。
荷物の発送
郵便局へ持ち込んで、お金を支払います。
田舎の郵便局だと、局員の方が慣れていない可能性があるので、しっかり受領証を補完することを心がけましょう。
荷物の到着
基本的にはこちら側からやることはありません。
履歴を見ながら、そろそろ、届きそうな日に家族や友達に「●●日に届きそうだから、不在票とかチェックしてね」と連絡するくらい。
というか、国際郵便マイページサービスの中で送る相手も追跡を観れるように設定できるので、設定しておけば受け取りもスムーズです。
「EMS」の欠点
さて、一連の流れと利点を紹介しましたが、この「EMS」には欠点もあります。
私は2つ欠点があると思っています。
通常の2倍も料金払うのに欠点があるというのは、なんか本末転倒な感じがしますが。
欠点①: 手間がかかる
欠点1つ目は、「手間がかかる」です
「EMS」で荷物を送って届くまで で紹介しましたが、自分で準備する内容が多すぎます。
はっきり言って、郵便局員に聞いても細かくは教えてくれません。※実体験: 「EMS」の落とし穴で説明します。
いや、大金払ってるんだけれども。。って感じで、テンション下がります。
欠点②: 追跡が追跡になっていない
欠点2つ目は、「追跡が追跡になっていない」です。
それが売りじゃないの!?ってびっくりするかもしれませんが、実被害が出るまで気づきませんでした。
郵便局→日本税関→ドイツ税関→区分局(地方税関) って感じで荷物が移動します。
※ドイツでは、国際郵便は最寄りの地方税関へ集められて「取りに来い」というレターが受取人に届き、受取人は受取に行くようです。
日本郵便が把握しているのは日本国内のみで、それ以降、その国々の管轄だから把握していないようです。
なので何が起こるかというと、国際郵便マイページサービスの追跡を見ていても、現地とズレている可能性が高いということです。
実際にあったのが、到着済みと追跡に記載されたが、実際は届いていないという状態です。
しかも、国際郵便初心者からすると「お届け済み」と追跡で表示された時点で、相手に届いた思うじゃないですか?
ドイツの場合は、地方税関に届いた=「お届け済み」となり、「受け取り人には届いているとは言っていない」という状態。
追跡にはお問合せ番号が記載されているのですが、ドイツ受取人が問合せ番号に連絡したにも関わらず、日本に荷物が返却されました。
色々意味不明でしたが、実際に起こったことです。※実体験: 「EMS」の落とし穴で説明します。
いや、大金払ってるんだけれども。。って感じで、テンション下がります。
実録 ~「EMS」の失敗事例~
ドイツの友人に荷物を送った際の事をご紹介します。
結論だけ書くと、保管期限超過という理由で荷物が返却されました。
しかも、税関を正確にパスし、ドイツに到着し、友人の最寄り地方税関にも届いたにもかかわらず、日本戻ってきました。
行き(日本→ドイツ)は13日かかり、帰り(ドイツ→日本)は5日で返ってくるという。。。
ただただ、唖然としました。
国際郵便マイページサービスの追跡を見て、ドイツの友人が問い合わせ先に電話しているのにも関わらずです。
返却された荷物の内容物に、破損や紛失がなかったのが幸いでしたが。
原因分析
ドイツまで届いているのにも関わらず、受取人の友人も追跡を見て問合せしているのにも関わらず、返却されてきたのでいろいろ調べました。
返却される理由としては、内容物が違反の場合 or 受取人がいなくて荷物の受け取りにも来なかった場合(保管期限超過)くらいとのこと。
・内容物が違反の場合は、まず税関ではじかれます。例えば、危険物があるので飛行機に乗せることができないなど。
・保管期限超過の場合は、最寄りの地方税関に保管期限があり、それを超過すると発送人へ返却するというものです。
私の場合、この保管期限超過の場合になります。
ドイツの場合、1週間強ほど保管期間があるとのことでした。
しかし、私の場合、追跡記録から逆算すると保管期間5日でした。。
意味不明です。マジで金返せ!
上述しましたが、ドイツでは国際郵便は最寄りの地方税関へ集められて「取りに来い」というレターが受取人に届き、受取人は受取に行くという形式です。
ドイツの友人にも確認しましたが、最寄りの地方税関からはレターが届いていないことが分かりました。
ですが、追跡を見ると、「お届け済み」になっていたし、追跡の問合せ先にも連絡して問題なかったはずだし、最寄りの地方税関も「もう荷物が手元にないから知らない」状態でなぞは深まるばかり。
「誰か、コナン君呼んで!」と叫んでしまいました。笑
色々考えた結果、最寄りの地方税関からは「取りに来い」レターが届いていないが少なくともおかしくないか?という結論に至りました。
とりあえず、過去の経験から地方税関のレターはDHLが送っていたはずだから、DHLに聞いてみようということで直接現地のDHLへ問い合わせました。
すると、DHLが「ごめーん、うちの配達員がレターを送ってないのに送ったことにしてたみたい。てへぺろ」と答えてきました。
つまり、DHLの失態がこのミステリーの犯人だったわけです。
防ぎようがない!!!!!!!
結果
原因が分かったし、お金を返してもらおう!ってことで、意気揚々と郵便局へ出向いたところ、返金拒否されました。
自分で調べた内容(DHLからの謝罪メール、追跡記録)では証拠にならないとのことでした。
国際郵便で窓口となった郵便局でいろいろ話を聞いてみましたが、こういったEMSで不都合(荷物の返却、紛失etc)があった場合は調査請求ができます。
英語で調査依頼書を書いて国際郵便局に送るようで、調査結果がでるまで2か月以上かかるらしい。
この調査請求を出しておかないと、支払った料金とか戻ってこないとのことでした。
めっちゃイライラしました。
アドバイスされた国際郵便局やら問合せても意味はなく、早い話が「現地のことは知らん。私たちは関係ない。」の一点張り。
以下、日本郵便の回答集 ※実際言われた内容です。
私: ドイツ語やけどこのメールで現地DHLが地方税関からのレターを送ってなかったって言ってるじゃないですか?直接、連絡してみてくださいよ。
「すみません、国際郵便局には英語(勿論ドイツ語も)ができる者がいないので、こちらから直接現地への問合せはしていません。」
私: 追跡機能がおかしくないか?てか、追跡の中の問合せ先が機能していないってどういうこと?
「私たちが管轄している日本国内はちゃんとやっている。現地の事は知りません。」
私: 実際にDHLからの謝罪メールもあるし、追跡って日本郵便のサービスの一つで証拠にならないとか意味不明なので、お金を返してくれません?
「すみませんが、おかしいと思った時点でドイツの最寄りの郵便局へご自身で連絡すればよかったじゃないでしょうか。」
と言ってたので、国際郵便というサービスを展開している会社とは思えない対応でイライラが頂点達していました。
何様なんだ!この言葉しか出てきませんでした。
お金先払いなのにもかかわらず、自己責任とかね。しかも自己責任で証拠集めてる状態なんですけど?
国際郵便名乗っときながら、「英語できません!ドヤッ」って、どういうこと?威張ることじゃなくない?
しかも、「ドイツの最寄りの郵便局に問い合わせろ」っていう発言が何も分かっていないことを物語っています。
地方税関で止まるんだろ?少しは調べてから発言しろよ!って感じ。
一連から、サービスを提供している側がサービス内容を理解していないということがすごく理解できました。
ちなみに、発生からちょうど2か月後に料金が返却されました。
返金が決まってから、また窓口の郵便局に呼び出されて、振込口座を用紙に記入するという事務処理もしないといけません。
怒りに任せるならば、お前が出向いてこい!って感じでした。
まとめ
「EMS」は何事もなければ便利でよいサービスだと思います。
ただ、何か不具合が発生した際のグダグダ感が本当に残念だなと思います。
お客は高い送料を払って荷物を送っているが「知りません、答えれません」としか対応しない上に、自己責任って。。。
しかも自分で調査したところで、それは証拠にならないっていう。。。
せめて問合せ先はちゃんと対応しろよ!って思いました。
なので、このサービスを使う際は、あらかじめ受取人に地方税関に連絡するように心がける必要があります。
あくまで自己防衛として。
私の場合のように、防ぎようがないパターンもありますけどね。。。
ほな
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